バッチファイルでフォーム、レポートの管理
データーベースソフトの場合、サーバーにテーブルを置いて、各クライアントにフォームやレポート(宛名ラベルとか帳票類とか)を置くというやり方は良くある話。ところが実際にデーターベースを使い始めてからでも現場からの声でフォームを変更したり、後からレポートを追加したりするというのもこれまたよくある話。 そこでバッチファイル。昔はautoexec.batというのがあって、これを覚えないとパソコンを使えなかったので、みんなバッチファイルについて勉強したものですが、最近は知らない人もいるようですね。ちょっとここで書いておきます。
仮に今、サーバーに顧客管理のテーブルが置いてあって、4台のクライアントパソコンにそれぞれ「顧客管理.apr」という名のフォームが置いてあるとする。自分のパソコンからはWindowsのフォルダ共有で自分のPCから各クライアントのハードディスクがD、E、Fドライブとして見えている。そこへ、「フォームを○○できるように修正してください」という要望が上がってきたとして、単に各クライアントのフォームを修正するだけなら、普通にコピーで上書きすればいい。でも、ちょっと違うことをしたくなった場合は、いくつかコマンドを覚えておくと色々応用が利いて便利です。
A. これまでに作ったフォームやレポートのバックアップを置いておきたい場合。
入力担当のOLさんの要望に応えてフォームを修正したものの、修正後のフォームの評判がやたら悪く、もう一度戻したい!とかいう場合、自分のパソコンには過去のフォームも残しておくと便利。そこで…
1. OLさんの要望に応えてフォームを修正、「新しく作ったのは顧客管理v2」という名前で保存(以下、修正する度にv3、v4と続く)。
2. 自分のパソコンに以下の内容のテキストファイルを作った上で、拡張子を.batとして保存※。
----ここから----
ren c:\kokyuakukannri\顧客管理フォームv2.apr 顧客管理フォーム.apr
copy c:\kokyakukannri\顧客管理フォーム.apr d:\cokyakukannri\顧客管理フォーム.apr
以下、この下の行をコピーして張り付け、d:\の部分のみe:\、f:\にそれぞれ変更。
copy c:\kokyakukannri\顧客管理フォーム.apr e:\cokyakukannri\顧客管理フォーム.apr…
----ここまで----
3. できたバッチファイルをダブルクリック。
4. 以上。クライアントがいっぱいある場合は重宝します。
B. 何かの都合で、各クライアントPCのフォーム名を違う名前にしておきたい場合(「山形製造会社帳簿」、「富山製造会社帳簿」「横浜販売会社帳簿」みたいな感じで)
1. 山形製造会社のパソコンが、Dドライブ、富山製造会社のパソコンがEドライブ…という形で、自分のパソコンから見えているとする。まず、みなさんの要望に応えてフォームを修正、「帳簿プロトタイプ」という名前で保存。
2. 自分のパソコンに以下の内容のテキストファイルを作った上で、拡張子を.batとして保存※。
----ここから----
copy c:\kokyakukannri\帳簿プロトタイプ.apr d:\cokyakukannri\帳簿プロトタイプ.apr
del d:\kokyakukannri\山形製造会社帳簿.apr
ren d:\kokyuakukannri\帳簿プロトタイプ.apr 山形製造会社帳簿.apr
以下、この3行をコピーして張り付け、d:\の部分をe:\、f:\にそれぞれ変更、会社名部分も適宜変更。
copy c:\kokyakukannri\帳簿プロトタイプ.apr e:\cokyakukannri\帳簿プロトタイプ.apr
del e:\kokyakukannri\富山製造会社帳簿.apr
ren e:\kokyuakukannri\帳簿プロトタイプ.apr 富山製造会社帳簿.apr
以下同様に。
----ここまで----
リネーム後のファイル名が自由につけれるという点で、上の例よりは有用性があるでしょう。
※ ここで使っているコマンドについて。
copy: ファイルをコピー。自分のパソコンで作った新しいフォームを各クライアントにコピーしています。各クライアントに置いてあるファイル名と別のファイル名にしてあるところがミソ。
del: delete、ファイルを削除。各クライアントの古いデーターベースのフォームを削除しています。
ren: re-name、ファイル名を変更。各クライアントにコピーした新しいフォームを、既定のフォーム名にします。